日本の御客様に喜んでいただけるような最先端の技術製品を探し出す!リサーチセンター|2007年 入社

リサーチセンター:新製品を探し出す仕事

リンクスの製品カタログには、リンクスが自信を持って御客様にお薦めできる、特に選び抜かれた製品が並んでいます。世界中にある様々な技術製品の中から、特に日本の御客様に喜んでいただけると確信した製品だけを厳選してお届けしていることがリンクスの強みです。
私の所属しているリサーチセンターは、まさにこの取扱製品を「厳選する」ことを業務にしており、まだカタログに並んでいない様々な製品を日々探し回り、そして技術評価しています。「世界最先端の技術をお届けする」ことがリンクスのモットーである以上、責任の重い仕事に携わらせていただいていることに誇りを持っています。

私の来歴

私が大学を卒業してからリンクスに勤めるようになり、この4月で丁度勤続10年になります。リサーチセンターに配属されるまでの経歴を簡単に説明します。
最初の3年間はHALCONの技術営業をしていました。商社マンとして、そして1人のエンジニアとして、御客様との接し方を身につけることができました。それ以降は、リンクスで新しい取扱製品がどんどん増えていった時期でもあり、様々な製品担当をさせていただきました。これまで担当した製品は、HALCON、Baslerのほか、Real-Time Hypervisor、CODESYS、heliotisなどです。新しい製品が増える度に「その製品のどこが技術的に優れているのか」「どのような形態で販売すると採用いただきやすいか」「その製品をどうやって御客様に知っていただくか」など、頭を絞って考えることが山ほどあります。特に製品によって全く異なる技術的基礎知識が求められるため、学生に戻った気分で1から勉強し直す機会が何度もありました。リアルタイムOSにおける割込命令の取扱いを学習したと思ったら、CCD/CMOS素子の動作原理、イーサネットやUSBの構造・通信プロトコル、干渉計の光学技術、FPGAプログラミング、モーターを制御するためのモーション技術など、とにかく幅広く、そして深く学ぶことを求められました。元々私の性格が論理的に物事を捉えることに喜びを感じる傾向にあり、また新しい物好きだったので、こうした業務は性に合ってると感じていました。
しかしまさかそればっかりする業務に就くことになるとは…

リサーチセンターの仕事

リサーチセンターは、冒頭で書いた通りリンクスで取扱いできそうな製品を探し回ったり技術評価をしているチームです。製品候補探しは、海外の展示会に出向いたり、人づてに紹介してもらうことで、製品メーカーと巡り会います。その上で、日本の代理店として取扱いさせてもらえるか、どのような点が技術的に優れている製品なのか、といった会話が始まります。ここですでによく知っている技術であれば楽ができると思いますが、あくまでリンクスで取扱いするのは「世界最先端の技術」なので、面白い製品ほど、聞いたこともないちょっと変わった技術が詰まっています。

例えば昨年2016年11月からリンクスのカタログに載ったスイスのESPROS社の製品はリサーチセンターで厳選された製品の1つです。ESPROS社の製品は、Time of Flight(ToF)という3次元の距離計測技術を内蔵した専用CMOS素子です。ToFとは、LEDやレーザーで光を飛ばしてそれが対象物に当たって戻ってくるまでの時間を計測して距離を測る技術です。光速cは一定なので、光の飛行時間さえ測ることができれば距離が算出できるのですが、光が速すぎて計測が難しい。それをCMOSの中でやってしまうことで微妙な反射光の機微を超高速に捉えることができるのです。

このESPROS社の製品が「世界最先端かどうか」を判断するためには、ToFとは何か、CMOSの動作原理、LEDやレーザーを取り扱う光学知識、距離演算をするためのFPGAなど、様々な基礎知識が求められます。日々1から勉強のし直しです。またそれだけでなく、それがあるとどんな新しいことが実現できるか、ToFセンサが日本の御客様が本当に求めている技術なのかも時間をかけて検討する必要があります。平たく言うと、事業として売上が十分見込めるかどうかもしっかり見極めなければなりません。これもリサーチセンターの仕事の1つです。
リサーチセンターでは、ESPROS社に限らず、水面下で多くの製品評価が並行して進行中です。リンクスの製品カタログに掲載されている製品は、当然のようにそこにありますが、商社として何十年も最先端の製品を取扱い続けることは、実は結構骨の折れることなのです。

一日の流れ

一日の生活

休日の過ごし方

旅行と絵を描くことが好きなので、よく写生旅行に出かけています。入社したばかりの頃は海外が多かったですが、最近は国内に落ち着いています。旅先で描いた絵は、気心の知れた仲間と年に数回グループ展を開催したりしています。

よく写生旅行に出かけています 旅先で描いた絵は、気心の知れた仲間と年に数回グループ展を開催したりしています