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1chipソリューションを実現!!
64バンド マルチスペクトルセンサーのご紹介
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ESPROS Photonics(以後、ESPROS)はスイス Sargansに拠点を置くCCD/CMOSセンサーメーカーです。自社の半導体工場で、ユニークな特性を持つセンサーを開発及び製造しています。
ESPROSでは米国のVIAVI Solutions社からフィルター技術の協力を受け、64バンドのスペクトル情報を計測可能なセンサー素子を開発し提供しています。
このセンサー素子には8×8種類の異なるバンドパスフィルターが適用されており、各ピクセルがそれぞれ異なる64種類の波長域を測定することができます。そのため、1つのセンサー素子で対象物の1点を64種類の異なる波長域でセンシングする1chipソリューションが可能です。
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マルチスペクトルとは
光はさまざまな波長から構成されていて、人間にとって白く見えるものは可視光領域の400nm~800nmまでの光が均一に混ざっていることを意味します。緑色の対象をRGBカラーカメラで撮影すると、以下の図2のようにGの輝度が大きく反応します。カラーカメラは、RGBのそれぞれの波長帯に対し感度持つセンサーを備え、光の強度を数値化しています。
しかし、実際には光はRGBといった3つの大枠で構成されているのではなく、もっと細かな波長の光から構成されています。
マルチスペクトルとは光の波長を細かな帯域で計測したものになります。一般的に可視光領域を単純に3つのバンドで計測すると「RGB」、数10バンドで計測すると「マルチスペクトル」、数100バンドで計測すると「ハイパースペクトル」と呼ばれます。
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適用用途は無限大
これまでマルチスペクトルの領域では「スペクトルメーター(分光計測器)」という装置が用いられていました。このスペクトルメーターは装置内部で光を分光させて波長ごとの強度をフォトダイオードで読み取る方式がとられており、どうしても装置のサイズが大きくなってしまいます。
ESPROSが開発したマルチスペクトルセンサーによって、スペースの限られた小さなデバイスでも手軽にスペクトル分析ができるようになります。
「色」がより詳細に計測できることから「分類」「色検査」「品質検査」などのアプリケーションとして、様々な業界への適用が期待されます。
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センサーラインナップ
ESPROSでは可視光領域(387~903nm)、近赤外領域(776~1064nm)をそれぞれ64バンドで測定する2つのモデルをラインナップしています。
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評価キット「SPM64」
ESPROSでは「SPM64」をマルチスペクトルセンサー評価キットとして提供しています。
SPM64には異なる波長域のLEDが8つ実装されています。PCにUSBで接続するだけで、付属のソフトウェアからLEDのON/OFFやパワーの調整をしながらスペクトルの測定が可能です。
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