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液晶パネル外観検査
デジタルカメラなどに使用される液晶ディスプレイを作成している大手電機メーカーX社では、ルールベース画像処理による検査工程の自動化が進められています。しかし、高い出荷品質が求められるため、画像処理設定も厳しくなっており、良品を不良品と判断するオーバーキルが多発し、歩留まりを下げているという課題があります。そこで、従来のルールベース画像処理に、HALCONディープラーニングによる検査を組み合わせることで、出荷品質を維持しつつ、オーバーキルの確率を下げる取組みが進められています。
HALCONディープラーニングは、1クラス当たり100枚程度の画像でトレーニングすることで機能しますが、そのクラスを表す適切な画像が多ければ多いほど、分類性能は向上します。
今回は約10,000枚の画像を準備し、7,000枚でトレーニングを行い、3,000枚の画像に対して検証を行いました。この例では、100%の精度で良否判定できています。