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近年の産業用デジタルカメラに搭載されるセンサは、センササイズ、ピクセルサイズともに小型化が進んでいます。出荷台数世界No.1を誇るBasler社においても、最も多く生産したカメラは、ピクセルサイズ2.2μm、センササイズ1/2.5"のもので、その実態を物語っています。 　一方で、Cマウントレンズ市場では、2.2μmの極小ピクセルを十分に解像可能なレンズは少なく、解像可能であってもそのレンズのほとんどはカメラ価格よりも高価なものになります。 　従来のレンズでは、性能・品質とコストがトレードオフの関係となっていました。 　Basler社は独自の設計コンセプトに基づくコスト削減を行い、小型センサと極小ピクセルに対応する卓越した性能・品質を維持しながら、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しました。

Basler Lensesシリーズは極小ピクセルサイズの2.2μmに対応（230lp/mm:1mmあたり最大230ラインペアを撮像可能）し圧倒的な解像力を実現しています。その鮮明な撮像力はレンズ端付近でもほとんど衰えず、撮像対象を細部までくっきり映し出します。
Basler Lensesを利用した撮影の例を紹介します。
・サンプル①：ノギス
・サンプル②：紙面
今回の撮像では、カメラとしてacA2500-14um（1/2.5" CMOS, ピクセルサイズ2.2μm）を用いました。

【機器構成】

■ サンプル①：ノギスの場合

【撮影条件】
視野：115mm x 87mm
Working Distance：　170mm

【撮影画像】

上記は、画像の中央部と周辺部を120px角で切り出した画像を拡大した画像です。

レンズの端でもくっきりとした画像撮像ができていることがわかります。
解像力が劣っているレンズを使用するとクリアな画像撮像ができず、5Mpixなどの高解像度のカメラを活かしきれません。また、特にレンズ端付近で画質が低下するため、画像処理のアルゴリズムも複雑になってしまいます。


■ サンプル②：紙面の場合

【撮影条件】
視野：351mm x 263mm
Working Distance：　500mm

【撮影画像】

広い視野で細部まで撮影したい場合、解像力の低下は致命的です。Basler Lensesシリーズでは、細かい文字も端までくっきりと見えます。また、Working Distanceが無限遠まで対応しているため、対象物とカメラの距離を取る場合も適用できます。

お客様の総所有コストの最小化を絶対的な設計思想とするBasler社は、その実現方針として “LEAN Concept”を掲げています。"LEAN Concept"とは無駄なものを徹底的に省き、必要な機能を必要な分だけ提供する考え方です。 　"LEAN Concept"に基づいて設計された、Basler Lensesシリーズは高品質かつ低価格の両立を実現しました。 【参照】 ■BASLER設計思想「総所有コストの最小化」 LinX Express vol.226 ■Basler社のレンズの驚きのコストパフォーマンスの秘密 リンクス製品ページ：Basler Lenses ■Basler社レンズ詳細ページ Basler Webサイト：Basler Lenses

Basler社はレンズのみならずケーブル類やネットワークカードなどのカメラ周辺機器のラインナップも拡充しています。通常のストレートタイプのUSB3ケーブルに加え、限られたスペースでの設置が可能なL字型のUSB3ケーブルもあります。
Basler社が動作保証済みの周辺機器を利用することで安定した取り込みを行うことが出来ます。
一緒にご利用することを強く推奨します。

この度、リンクス製品西日本販売会社である株式会社TOOLSTARがさらなるサービスの充実を図るべく、本社を新大阪より千里中央に移転することになりました。
移転後の営業は3月14日より開始の予定となっております。
今後とも一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

株式会社TOOLSTAR