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GigE Vision + ラインスキャンカメラのメリットとは?

Baslerのラインスキャンカメラracerシリーズには、Camera Linkモデルのほか、LANケーブルでPCと直接接続して使用するGigE Visionモデルがラインナップされています。 今回はGigE Visionモデルにスポットを当て、その魅力に迫ります。



GigE Visionでラインスキャンカメラを使用するメリットは大きく分けて4つあります。

メリット1   圧倒的コストパフォーマンス

PCとカメラを、LANケーブルで直接接続。
専用の画像入力ボード不要のため、圧倒的に安価なシステム構築が可能。

メリット2   ケーブル長 最大100m

LANケーブルを最大100mまで配線できるため、これまでラインスキャンカメラが配置できなかった環境で使用可能。

メリット3   メンテナンスが楽々

カメラ設定も、ライブ画像取り込みも、カメラ付属ツール1つで完結。PCに繋いですぐ使用可能。

メリット4   カンタン複数台接続

LANポートを増やすだけで、複数台接続を容易に実現可能。

 
 
GigEラインスキャンカメラの動作安定性

お客様からのよくある質問をベースに、GigEラインスキャンカメラの動作安定性について解説します。

ダブルリングバッファで安定した取り込みを実現
GigEラインスキャンカメラは、カメラの内部メモリとPCのメインメモリにそれぞれリングバッファを持っています。

GigEラインスキャンカメラは、1ライン取り込むごとにPCへデータを送信しているわけではありません。より安定した動作を実現するために、取り込んだ画像を一旦カメラの内部メモリに蓄えていきます。そして一定ライン数の取り込みが完了するごとに、1枚の2D画像として順次PC側のバッファへ送信していきます。

例えば1回の取り込みライン数を1000ラインと設定した場合、1000ライン分の画像取り込みは、GigEラインスキャンカメラ内部だけで完了します。こうしてカメラの内部メモリに蓄えられた高さ1000pxの画像データが、順次PCに転送されていきます。転送中も1001ライン目以降の取り込みはラインセンサ上で実施されています。一方でPCに転送された画像データは、カメラのデバイスドライバによって確保されたPCのメインメモリに蓄えられていきます。

このように、画像取り込みはカメラ内部だけで取りこぼしなく実施したのち、カメラからPCへの画像転送はリングバッファを使用してデータ損失することなく確実に転送される仕組みが完成されています。言ってみればCameraLink用画像入力ボードの機能をGigEラインスキャンカメラ自身が内蔵することで、画像取込みの安定性を実現しています。

 
 
GigE VisionとCamera Linkの比較

racerシリーズにはCamera LinkモデルとGigE Visionモデルがあります。コストを追求する場合はGigE Visionモデル、高速性を追求する場合はCamera Linkモデル、など用途に合わせて最適なモデルを選定いただけます。Camera Linkモデルとの比較表をご覧ください。


racer
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racer
Camera Linkモデル
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