ライセンサでは対象物が移動しなければ対象物全体の画像を形成できないため、
ピント合わせにおいてもエリアセンサとは方式が異なります。このようなケースでは、
画像のエッジが立っているかを直観的に捉えるために、輝度プロファイルを表示できると便利です。
例えば、ストライプパターンを固定状態で撮像し続け、そのプロファイルを目で確認しながら
ピントリングを調整することで、スムーズかつ確実なピント調整が可能になります。

■ ラインセンサーキャリブレーション
HALCONのキャリブレーション機能は、キャリブレーションプレートを複数回撮像して光学系の
補正を行う機能です。このキャリブレーション機能は、ラインセンサーに対しても適用できます。
しかし、キャリブレーションプレートを設置するスペースが作れないラインには適用することができません。
また、プレートを複数枚撮像するよりも、もう少し簡易的にキャリブレーションを実現したいといった
要求もあります。
このようなときには、ストライプパターンを用いたキャリブレーションが有効です。
既知の等間隔のパターンを1枚撮像し、その間隔をサブピクセル精度で測定します。
取得した距離情報をもとに、それらが等間隔になるように補正マップを作成します。
これにより歪のない画像を取得することが可能です。
これらの機能のサンプルプログラムを下記からダウンロードいただけます。
実際にHALCONで動作をご確認ください。
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