■ Extension PackageでHALCONオペレータを自作する。

HALCONの統合開発環境[HDevelop]は、最適な画像処理アルゴリズムを最短で構築できるように特化されており、その開発効率の高さから多くのお客様にご利用いただいています。その中で、「自作の処理をHDevelopの中で使えるようにして、開発効率を向上させたい」といったご要望をいただくことがあります。
今回は、HALCONオペレータを自作できる機能、[Extension Package]を紹介します。

 ■ Extension Packageとは

お客様独自の処理を、HDevelop上でも使えるHALCONオペレータにしてしまう機能、それがExtension Packageです。  

画像処理アプリを開発する際に、HALCONオペレータと、独自の処理を連携させて検証することが多々あります。 従来は、テストアプリケーション（exe）を別途作成して、その中でHALCONオペレータと独自処理を呼び出し、動作検証する必要がありました。
Extension Packageを利用すれば、HDevelop上で、HALCONオペレータとお客様独自の処理を組み合わせて動作確認することができます。  

 ■ Extension Packageによる外部デバイスコントロール

HDevelop上で、外部デバイスのコントロールを含めたトータルシステムの検証を行いたい、と思ったことはありませんか？
Extension Packageを使えば、照明のON/OFF、ロボットコントロール、画像処理結果に応じた搬送系の制御まで、HDevelop上で自在にコントロールできます。
また、お客様が一度作成したHALCONオペレータは、他の様々なHALCONプログラムで利用できますので、部品の再利用性の観点からも効果的です。
これにより、HDevelop上で検証できる範囲が格段に広がり、画像処理アプリケーションの開発効率が大幅に向上します。

 ■ HDevEngine + Extension Packageで、開発工数を最小に

検査対象の大幅な変更に伴う、画像処理アルゴリズムの変更や周辺機器制御方法の見直しに、柔軟かつ最短で対応するには、どうすればいいでしょうか？
前回のLinX Expressでは、[HDevEngine]を紹介しました。これは、hdevファイル/プロシージャを、画像処理アプリ(exe)から直接呼び出すことができる枠組みです。
Extension PackageとHDevEngineを組み合わせれば、画像処理アプリをコンパイルしなおすことなく、画像処理内容や外部デバイスの挙動を、自在に変更できます。仕様変更に対する柔軟かつ最短のソリューションとしてご活用いただけます。

 ■ Extension PackageによるHALCONオペレータの作り方

Extension Packageを用いた独自処理のHALCONオペレータ化の手順を、PDFファイルにまとめました。サンプルプログラムと合わせて以下からダウンロードできますので、ご利用ください。

サンプルプログラムをダウンロード

※実行にはHALCON 11あるいは10が必要です。HALCONのダウンロードはこちらから

本サンプルプログラムでは、Extension Packageで、ビープ音をならすHALCONオペレータ群を作成します。devファイルでそれらのオペレータを呼び出し、HDevelop上でビープ音が鳴らせることを確認できます。

 ■ HALCON プログラミングコース開催のお知らせ

HALCONを用いて作成した画像処理アルゴリズムを、実際のアプリケーションに組み込むプログラミング技術について学んでいただけるコースを開催いたします。1人1台のパソコンを用いて、実践形式でプログラミング技術を習得いただけます。

開催日時
  8月29日（水）　9:30〜17:30（満員御礼）
  8月30日（木）　9:30〜17:30（満員御礼）
  9月19日（水）　9:30〜17:30（受講者募集中）

受講料
  \31,500

プログラミングコースの詳細や、お申し込みは下記ページをご参照下さい。
http://www.linx.jp/product/technique_training/halcon_programing.html

※LinX Express 配信の中止・アドレスの変更をご希望の方は、お手数ですが右の「ご登録内容変更」よりお問い合わせください。