■ 特徴点サーチ透視歪マッチングの高速化
HALCON
9.0でサポートされたパターンマッチングの新たな革新技術である『特徴点サーチ透視歪マッチング』が、内部的な特徴点のサーチ手法をランダムサーチから決定論的サーチに改良することで、以下のようなメリットを得られるようになりました。
・画像中の複数の対象物をよりロバストに認識
・似たような画像であればコンスタントでかつ予測可能な実行時間で処理が可能
・以前に比べて20%〜90%スピードアップ
※ 内部アルゴリズムが変更となっているため、既にアプリケーションで使用されていた場合はパラメータの再調整が必要です。
※ 透視歪マッチングの詳細はこちら
<http://www.linx.jp/image/news/express/2009/linx_express_i09070.shtml>
■ 3次元描画機能
初期のHALCON 9.0では、3D描画を行うためには、明示的に dev_set_paint、dev_displayなどのオペレータを呼ぶ必要がありました。
今回リリースされたHALCON 9.0.1では新たなボタン(下図参照)が追加され、このボタンを押すことで 『3D描画モード』 へと切り替わります。この3D描画モードはインタラクティブな操作によるデータ範囲の検査などに有効です。
グラフィックスウインドウ右上に 『3D描画モード切替ボタン』 を追加
元画像 3次元描画
視点の変更・3D描画モードの変更が可能
■ サイレントインストーラ
HALCON 9.0.1はサイレントインストーラを提供します。これによりWindows環境下においてHALCONランタイムバージョンはユーザの操作を要求することなくインストールすることが可能となります。
サイレントインストーラによって、HALCONベースのアプリケーションソフトウエアのインストールを多くのPCやシステムへ自動的に展開していくことが可能となります。リモート・メンテナンスも容易になり作業コスト削減につながります。
また、例えば自社のソフトとHALCONを組み合わせたパッケージをインストールする際に、HALCONがインストールされていることがわからないようにしたい場合にも有効です。
※もちろんシステム内でHALCONの存在は見えます。(HALCONROOTなどの環境変数、halcon.dllなど)
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