高精度な検査を行うためには、ラインセンサーカメラを利用した場合においても特にラインセンサーの端の部分のレンズ歪による影響が問題となります。また、送り方向に対する対象物の傾きも問題となります。いくら高精度な処理を用いても、画像自体が歪曲していては高精度検査は実現できません。
このような問題に対して、HALCONではラインセンサーカメラキャリブレーションを用いることでレンズ歪の影響やカメラの傾きを補正することが可能です。
またカラーラインセンサーカメラの場合は、レンズ歪に加えて色収差の影響も考慮する必要があります。カラーカメラでは各色の屈折率の違いから色の縁取りが付いたような画像が取得されてしまいます。この色収差の現象も画像処理の精度に影響を与えますが、各チャンネルに対してカメラキャリブレーションを行うことにより、HALCONの画像処理にて補正することが可能です。
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