医薬品包装機のインテリジェントな可視化【Romaco Pharmatechnik GmbH(ドイツ、Karlsruhe)】
ドイツの老舗医薬品包装機メーカーRomaco Pharmatechnik GmbH(以下Romaco社)では、これらの要求を満たすため、熱成形機、ヒートシール機、カートナ、充填機などに、新しい可視化ソリューションとしてzenonを導入しました。
血管検出
X線写真における血管はコントラストがはっきりしておらず、単純な2値化処理やフィルタ処理で検出することができません。このような低コントラストな画像においても、HALCONならば線分抽出用関数を用いることで安定して血管を検出し、スムーズに画像処理を行うことが可能です。
錠剤検査
錠剤の形状検査や個数を数える場合には、モフォロジ処理が必要です。リンクスの画像処理ライブラリ・HALCONには、モフォロジ用のオペレータも数多く用意されています。特に領域の膨張や収縮といった処理は、通常の製品では時間がかかりますが、HALCONでは高速に画像処理を行えます。
粒子解析
あいまいさを含んでいる、生体における粒子の分類を行うには、数多くの形状特徴を記憶する必要があります。HALCONの画像処理アルゴリズムには、50を越える形状特徴量と輝度特徴量が用意されており、これらの特徴を利用することで分類が困難な対象物も確実に分類処理できます。また、HALCONの特徴量計算は数ミリ秒という短い時間で迅速にこなします。
ジェスチャ認識
カラー画像を用いて指の本数を計測する適用事例で、一般的なRGBの色空間ではなく、HSV色空間を使用しています。RGBだけだと画像処理ソフトで微妙な色の違いを抽出することは困難ですが、HALCONではRGBだけでなく、数多くの色空間を使用できるため、安定して特定の色を抽出し、画像処理が行えます。
3次元画像処理により自動化されたオーダーメイド遠近両用眼鏡の計測装置【Rodenstock GmbH社】
自分にフィットした眼鏡を製作するにはフレームやレンズの位置・角度といった多くのパラメータを測定する必要があり、手作業でも高い精度を確保するのが困難でした。これらの問題をリンクスの画像処理システムを用いて解決した、Rodenstock社の事例です。