穀粒判定器
穀粒判定器 「RN-700」には米の品位などの項目の検査を自動で行うことができます。これにより、検査の高速化や検査コストの削減、検査結果の定量化を実現しています。本システムの画像処理ソフトウェアにHALCONが採用されており、お米の分割や形状計測、分類処理を実行しています。
バディシステムを使用した煎餅の厚み計測
Gocatorでは複数台のセンサーを接続して1つのデータに結合して処理するバディシステムという仕組みがあります。Gocator2台で上下に挟み込んで撮影することでターゲットの厚みを計測します。透明板上に置いて撮影することで細かい食材もそのまま計測可能です。
農産物のサイズ計測と欠陥検査
じゃがいもなどの自然物の梱包ラインで、高速・小型で信頼性の高いPCレスの農産物体積を計測することが可能です。また、次元形状の計測と同時に2次元の画像も撮影し、外部の画像処理プログラムに転送して処理することで、じゃがいものサイズ分け処理と同時に外観検査処理も行うことも可能です。
木材の切り出し
製材機械は木材を目的のサイズに切り出すだけでなく、切り出し後の処分する部分を最小限に抑えるという課題があります。
高速ボトル検査システム(トラッキングシステムによる飲料製品生産の簡易化)【BBull社】
ドイツの飲料品産業企業であるBBull社は、1時間あたり数万の容器を検査するという挑戦的な課題に直面し、見事に成功させました。BBull社が提供する高速マシンビジョンシステム「STRATEC BV 3000W」はラベル、缶、ボトル製品の様々な項目に対する高速検査を実現し、そのシステムには究極の画像処理アルゴリズム・HALCONが採用されています。
文字認識
高度な画像処理ソフトであるHALCONの文字認識性能は、にじんだ印刷文字やあいまいな英数字などでも正確に認識できます。様々なフォントから200万個以上のサンプル(英数字)を使用して作成したトレーニング済みフォントデータが用意されているうえ、学習フェーズでトレーニングすれば、ひらがなや漢字、ロゴなども認識可能です。
ラベル検査
スーパーの食品などに貼られているラベルの印字内容を、画像処理システムによって検査します。商品名、製年月日、価格、バーコードの内容など様々な項目が1度に検査でき、あらかじめ様々なラベルを登録しておけば、複数のラベルも検査可能です。
ボトル検査
高速回転しているボトルの多面検査の事例です。4台のカメラを用いて同時に4箇所の画像処理を行います。リンクスのアナログ画像入力ボード『銀河++M4』を用いれば、1枚のボードでカメラ4台までの同時・非同期取り込みができるため、4箇所の同時検査でも、画像処理用PC1台、画像入力ボード1枚、カメラ4台という構成でシステムが実現可能です。
チーズ表面のラベル上の1Dバーコード読み取り
HALCONでは、1Dバーコードに対しても非常にロバストかつ高速な読み取りを実現することができます。さらに、その他の機能と組み合わせることで、通常では困難な状況下においても読み取りを実現することが可能です。ここでは、1Dバーコード読み取りを3次元機能と組み合わせることで実現できた事例を御紹介します。
たまご外観検査
たまごの外観検査では、殻のヒビや割れを画像処理によって検出します。たまごの状態は画像中において微妙なコントラストの差によって現れますが、HALCONのサブピクセル精度によるエッジ抽出で検査ができます。
2Dコード読み取り
HALCONの画像処理アルゴリズムは、DataMatrix、QR Code、PDF417の2Dコード読み取りに対応しています。データコードの認識は、1回の関数呼び出しで複数のコードを1度に認識することが可能です。また、読み取りが困難な金属面に刻印された場合や、データコードの回転、サイズの変動、汚れなどのノイズなどに対しても安定して読み取ることができます。