【講演概要公開!】Industrial IoT Meetingを開催します

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トヨタ自動車様 御講演決定!
2019年8月2日(金)トップメーカーの現場の事例を限定公開


トヨタ自動車様では、10を超える製品の比較検討を行った結果、あらゆる現場のニーズに応える機能を備えた、IIoTを実現する上でのプラットフォームである点を評価し、zenonを選定いただきました。まずは、zenonを活用したあんどんシステムのWEB化、タブレットやスマートウォッチの活用から着手、同時に、zenonとCODESYSを活用して工場内の必要データを収集する基盤を整備、稼働状況の詳細分析を進め、将来的に、エネルギー消費量や原価のリアルタイム把握につなげていく構想をお持ちです。本講演では、こうした現場発の"地に足の着いた"取り組みの現状と今後の構想についてご紹介いただきます。

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詳細な講演概要、タイムテーブルは上記バナーよりイベントWebサイトをご参照ください。


インダストリアルIoT(IIoT)を実現するうえで重要な論点:
統合ソフトウェア

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IIoTを語る中では、データ収集、分析、可視化、解析、上位システムへの接続、タブレットの活用等々…あらゆることが語られています。それそれのニーズに対して、個別に特化したツールは世の中にあふれています。例えば、収集データの可視化・分析に特化したBIツールや、WEB表示に特化したツール等が例として挙げられます。

他方で、こうした個別ニーズに対応したツールを各所各所に導入してしまったために、全体最適が実現できなくなってしまった、という例をよく見かけます。
例えば、BIツールは製造現場に特化したツールではないため、可視化や解析機能に圧倒的な強みを持っていたとしても、そもそも、可視化や解析に必要となるデータを、製造現場が求める形でPLCから正しく集められるか、に不安を残します。
また、例えば高精度なPLC内部のタイムスタンプ情報により発生したデータとその発生時刻情報を高精度に収集し、それを元に正確にイベントの発生順序を並べる時系列データを作成したり、記録された大量のデータから必要なデータだけを高速に検索・取り出すことが出来るデータベースを構えたり、といったことに配慮が必要です。

統合ソフトウェアでは、必要な機能が網羅的に提供され、それらが一つのツールとして密接に統合されているため、総合的に見た場合の性能は結果として高くなります。今回は、製薬業界を例にとって、統合ソフトウェアであるzenonが如何に全体最適を実現するかについてご紹介致します。


製薬業界の場合

zenonは製薬業界を一つの重点領域として、現場で必要となるアプリケーションが作りこまれた統合ソフトウェアプラットフォームを実現してきました。
昨今、製薬業界ではデータインテグリティの確保が重要な課題となっています。データインテグリティとは、データが生まれた時点での元データが改ざん等をされずにデータの完全性を保った状態で保存されていることを指します。

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例えば、あるタンクの製造中の温度計の数値を目視で読み取り紙に記入した後、これをコンピュータシステムに打ち込んだ場合、元データは紙に記入されたデータになるためコンピュータシステム上のデータはデータインテグリティが保たれていないことになり、正しく製造が行われたことを保証するためのデータとしては信頼性が不足することになります。
そのためデータインテグリティの確保のために紙のシートを保管し続ける必要が生じ、また紙に記入する際の作業ミスや改ざんのリスクが残るとともに、作業そのものに膨大な工数がかかります。製造に係る電子データのデータインテグリティを確保するためには、そのために十分な機能を持ったソフトウェアが必要となります。この課題に、zenonは統合されたソリューションを提供し、お客様に貢献しています。

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zenonには、監査証跡機能やユーザ管理機能が備わっており、誰がいつどのように何を行ったか、それが正しい権限に基づいて行われたかを、改ざん不可能な形で正しく記録できます。これにより、各アプリケーションの作成や実行がデータインテグリティを確保した状態で簡易に実行可能です。

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レシピ管理

例えば、製造実行システム(MES)から作業指示が紙で印刷され、各装置のHMIにレシピを手入力していくケースを想定します。この場合、数百にも及ぶパラメータを手入力していく手間に加え、その値が正しいかをオペレータと確認役の二人がかりで一々チェックしなければなりません。加えて、製造記録を紙で運用していると、故意にデータを書き換えたり、記録を差し替えたたり、といったリスクを排除できません。品質保証側も膨大な量の紙の資料に目を通し、正しく製造されているかを確認する必要があります。

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これに対し、zenonのレシピ管理機能を使えば、MESからPLCまでをデジタルに縦につなぎ、MESからの製造指示をzenonで受け取り、zenonで管理されたレシピ情報を紙に印刷することなくPLCに電子的に送ることができます。PLCに書き込まれた値とzenon側の設定値に違いがないか、zenonが常時監視することで、作業ミスをなくすとともに、確認作業が大幅に削減できます。加えて、zenonにはレシピのバージョン管理機能があり、特定のレシピに対して軽微な変更を加えたらレシピのバージョンが自動で変更され、同じレシピを使い続けることができます。同じ中身のレシピであるということをzenonが証明することで、品質保証側の確認作業は大幅に削減され、正確なものになります。勿論、zenonの監査証跡機能とユーザ管理機能により、正しい権限の下で変更が行われ、改ざん不可能な形で誰が、いつ、どのレシピのどの値を、何から何に変更したか、という形で変更記録が残ります。

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バッチプロセス制御機能によるプロセス自動化

そのうえ、バッチプロセス制御機能を使えば、ファンクションブロックを組み合わせて一連のプロセスを組むことも可能です。繰り返しになりますが、zenonの監査証跡機能とユーザ管理機能により、正しい権限の下で変更が行われ、改ざん不可能な形で変更記録が残ります。即ち、データインテグリティを確保しながら簡易に製造プロセスを変更していくことが可能になり、製造現場の柔軟性は向上します。これらの機能群を用いてバッチ製造のプロセスを作成し、実際に製造プロセスをzenonからの指示で開始、製造中の異常を監視し、バッチ終了後にはバッチレコードの自動作成・承認までzenonで行うことが可能です。これらの機能が一つのソフトウェアプラットフォームで完結して提供される意味は、効率性や規制対応の観点で非常に大きいと考えられます。

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インターフェックス2019に出展します

リンクスは2019年7月3日(水)から開催されるインターフェックスにzenonを出展します。ご来場の際にはぜひお立ち寄りください。

【開催概要】
日時:2019年7月3日(水)~7月5日(金)
場所:東京ビッグサイト
ブース位置:S8-16(南ホール1階)

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また、zenonに関するお問い合わせは、【sales_zenon@linx.jp】までお願い致します。無償体験やトレーニング等のご相談もお受けしております。是非この機会にお試しください。

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