CCDからの置き換えに最適な、Sony社Pregiusセンサー
搭載モデルが新登場

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Basler社のaceシリーズは2018年1月に100万台の累積出荷台数に達しました。これは20年以上にわたる産業用デジタルカメラ市場での実績と継続的な開発投資によって圧倒的な支持を得られてきたことによるものです。現在では各メーカのセンサ(解像度・フレームレート)を搭載し、さまざまなインタフェース、機能、サイズに対応したモデルを120機種以上取り揃えるに至っています。
今回、ace UシリーズにSony社PregiusセンサーIMX287、IMX273センサーを搭載した全8機種が登場し、リンクスで取り扱いを開始します。
本号ではその新ace Uの紹介、そして新たにaceシリーズに搭載される機能を紹介します。

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VGAクラスから1.6MPの低解像度クラスへ8機種導入

ソニー社Pregius IMX273センサーは、3.45µmという小さなピクセルサイズで、Pregiusシリーズ第2世代センサー(IMX250、IMX304など)と同等の優れた画質、速度、ノイズ性能を実現しています。また、IMX287センサーのピクセルサイズはその倍の6.9µmとなっており、同じ感度とノイズ性能を持ちながら、飽和容量とダイナミックレンジが向上しています。
今回の新機種では最短露光時間1μ秒の超短時間露光機能が搭載されており、印刷物の高速撮影などに特に適しています。感度についても近赤外線に対応しているため、エレクトロルミネッセンス検査、交通関連用途、セキュリティ用途などにも使用することができます。

CCDセンサーからの切り替えに

Sony社製CCDセンサーの生産終了発表が行われたのは2015年。これまでBasler社からは最新のCMOSセンサーを搭載したカメラを数多く導入してきました。今回のVGAクラへの導入により、既にCCDセンサーとしてICX618を使用しているお客様にとっては、CMOSセンサーへの置き換え機種としてIMX287がピクセルサイズと解像度が極めて近いため、周辺機器の改造を最小限に抑えられるために最適です。

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従来からのPGI機能に加え、後述するモノクロカメラ用PGI、複数のエリア選択が可能なスタック型ROIを新たに搭載しており、旧型の低解像度CCDセンサーやアナログカメラを使用しているお客様にとってもアップグレードに最適です。
他にもお客様の仕様に合わせて最適なカメラを紹介いたしますので、弊社営業(sales_basler@linx.jp)までお問い合わせください。

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新機能:
あのPGI機能がaceモノクロに対応&スタック型ROI に対応!

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PGIがモノクロカメラに対応

Baslery社独自の画像補正機能PGI(5x5デベイヤリング、カラーアンチエイリアシング、シャープネス、ノイズ除去。LINX Express vol. 248参照)がモノクロカメラに対応になりました。
これによりシャープネスとノイズ除去機能がモノクロカメラで使用でき、OCR(文字認識)、自動ナンバープレート番号検出、プリント基板検査機などでの検出に役立ちます。

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モノクロカメラ用PGIは、ace L、ace Uのソニー社製センサーPregiusシリーズ搭載モデルとオン・セミコンダクター社製PYTHONセンサー搭載モデルでご使用いただけます。下記対応表を参照ください。

複数のエリア選択が可能なスタック型ROI

新機能のスタック型ROIを利用すると、複数のエリアを指定することで必要な画像データのみを取り込むことができ、フレームレートを向上させることができます。
従来のROIでは図のボトル全体を選択していましたが、スタック型ROIでは、サイズ調節が可能な領域を最大8つ(ソニー社製IMX174は4つ)まで選択できるようになります。

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このスタック型ROI機能は、ace L、ace Uのオン・セミコンダクター社製PYTHONセンサー搭載モデルと一部のソニー社製Pregiusシリーズセンサー搭載モデルにサポートされます。下記対応表を参照ください。

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※LinX Express 配信の中止・アドレスの変更をご希望の方は、お手数ですがこちらよりお問い合わせください。