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先日のLINX Expressにて、リンクスの事業戦略をご紹介させていただきました。
以前より広くお客様にご活用いただいております画像処理関連製品を「コア・コンピタンスゾーン」と位置付け、これらを制御するソフトウェアPLC CODESYSを「ビルディング・アップゾーン」と位置付けています。これら既存取扱製品をより有効にご活用いただけるよう、リンクスはSCADAを「チャレンジングゾーン」として位置付けています。

これにともない、この度リンクスは2017年11月よりオーストリアのオートメーションソフトウェア専業メーカーCOPA-DATA社のSCADA / HMI / レポーティングツール 【zenon】の国内提供を開始します。

COPA-DATA社はオーストリアのザルツブルクに本社を構え、1987年の創業以来オートメーションソフトウェアの専業メーカーとして売上を伸ばし続ける、昨今のIIoTの潮流の重要な一端を担う企業です。
世界90カ国以上で累計10万システム以上が導入されているSCADA / HMI / レポーティングツール 【zenon】は、自動車、電力、製薬、食品・飲料の業界を中心に、様々な産業で広く活用されています。

■ COPA-DATA社 zenonについて

zenonが他のSCADA / HMI ツールと比較して特に際立って優れているのは、以下の二点です。

１．あらゆるPLCを接続するために拡張を続けてきた接続性
２．複雑な処理もプログラムを一切記述せずクリックのみで構築可能とする設計コンセプト

300種類を超えるPLC用ドライバは、様々なメーカーのPLCが混在する環境においても全てのデータを収集可能にし、プログラムを一切不要とする設計コンセプトは導入後のシステム拡張とメンテナンス時にバグが生まれる可能性を激減させ、長期に渡って費用対効果の高いシステム構築を可能とします。

■ クラウドサービス Microsoft Azureとのシームレスな連携

これに加え、近年IIoT化の潮流の中でクラウドとの連携も大きなトピックになっています。
各工場ごとに局所最適だけをするのではなく、世界中の工場を統合管理して全体最適へと導くIIoTでは、データのクラウドとの連携が一つの鍵になってきます。
zenonはMicrosoft社との密なパートナーシップを締結しており、Microsoft Azureとのインターフェースを兼ね備えています。これにより、工場中から集めたデータはオンプレミスのzenonに蓄積するだけでなくクラウドのAzureへも蓄積することが可能になります。Azure上に蓄積されたデータは、zenonによりAzure上のデータをダッシュボードへ表示して全体監視に活用したり、Azureの提供する機械学習を利用して分析することもできます。

COPA-DATA社はMicrosoft Azureを利用した顧客事例により、2年連続でMicrosoft Partner of the Yearのアワードを獲得しています。2016年にはCityNext部門、2017年にはInternet of Things (IoT)部門での受賞となっており、IIoTを実際に実現するためのキーコンポーネントとして世界中から注目を集めています。

LINXDays 2017では、これら特徴を活かして実現された豊富な事例を初公開します。
本号ではそれに先行して概要をご紹介します。

■ 事例１：ドイツ　KHS社 予兆保全の実現

ドイツの飲料用ボトル装置メーカーであるKHS社はzenonとMicrosoft Azureを活用し、装置の予兆保全を実現し新たにサービス化することに成功しました。 装置のセンサ情報をクラウドに収集して分析することで、どの工場のどの装置のどこに故障の予兆があるのかという情報を可視化することに成功しています。

■ 事例２：ドイツ　Adelholzener社 データシナジーによる生産効率化

ドイツの飲料メーカーであるAdelholzener社はzenonを生産情報の統合管理だけではなく、電力や圧縮空気などのエネルギー管理にも導入しました。 これにより、生産量と消費エネルギーの両方の観点から全体最適化を進めることが可能になり、生産コストの大幅な低減を実現することに成功しました。

COPA-DATA社 zenonの製品詳細は弊社セミナー LINXDays 2017にて初公開されます。
先日、ユーザー・ゲスト講演を含めたセミナーのタイムテーブルも発表となり、日本マイクロソフトソフト様を始めとした豪華講演者も発表となっております。
残席もあと僅かとなりました。お申込みがまだお済みでない方は、ぜひご参加お申込みください。