LinX Express Vol.158

※LinX Express は、日頃お付き合い頂いているお客様、展示会やセミナー等でお名刺を戴いた方、また、雑誌やホームページから引合を戴いた事のあるお客様へ配信させて戴いております。

 

  画像処理アプリ開発の最新スタイル。HDevEngine

新製品開発サイクルの短縮に伴い、画像処理アプリ開発に与えられる期間はますます短くなっています。効率的に多様な画像処理アプリを提供できるフレームワークが、市場から強く求められています。
今号では、多様な画像処理アプリの開発効率を向上させる[HDevEngine]について、川崎重工業殿のピッキングロボット[picKstar]における活用事例や、実際にHDevEngineをご利用いただけるサンプルプログラムを交えて紹介します。


  HDevEngineとは

HALCONの統合開発環境[HDevelop]は、最適な画像処理アルゴリズムを最短で構築できるように特化されており、その開発効率の高さには定評があります。このHDevelopで開発した画像処理アルゴリズム(hdevファイル/プロシージャ)を、お客様のアプリケーション(exe)から直接呼び出せる枠組み、それがHDevEngineです。
この機能を組み込んだアプリケーションは、呼び出すhdevファイル/プロシージャを入れ替えるだけで、別の画像処理アプリケーションに変身します。ソースコードを再コンパイルする必要はありません。
 

 

 


  HDevEngineのもたらす効果

HDevEngineを利用すれば、画像処理アルゴリズムの大幅な変更にも柔軟に対応できます。また、多様なプログラムの管理とメンテナンスが非常に容易になります。以下のようなお客様には、是非ご活用いただきたい機能です。
  ・市場ニーズに即した画像処理機能を搭載する装置を開発する、装置メーカ様
  ・多様な画像処理システム開発を請け負う、エンジニアリング会社様
  ・自社製品の製造工程で多様な画像処理機能を必要とする、製品メーカ様


  HDevEngine活用事例:川崎重工業株式会社殿 picKstar

HDevEngineは、世界中のお客様に活用されています。ここでは、川崎重工業株式会社殿のHDevEngine活用事例を紹介させていただきます。
川崎重工業株式会社殿の[picKstar]は、食品、薬品、化粧品の生産ラインや、ソーラーパネルの製造ラインなどにも幅広く活用できる高速ピッキングロボットシステムです。多様なワークの位置決めを実現するため、このpicKstarのビジョンシステムにはHDevEngineが採用されました。これにより、ピッキングしたい対象物に最適な画像処理機能をHDevelopで開発し、その処理をpicKstarへ効率的に組み込むことができるようになっています。

 


  HDevEngineの使い方

HDevEngineの実装は至ってシンプルです。hdevファイルを入れ替えることで、別の画像処理を行うアプリに変化するサンプルプログラムを準備しました。以下からダウンロードして、動作確認していただければ幸いです。また、HALCONにはHDevEngineの豊富な標準サンプルとドキュメントが標準で付属しており、HDevEngineのご利用方法の詳細をご確認いただけます。これらサンプルを通じて、HDevEngineをご活用いただき、画像処理アプリの開発効率向上にお役立てください。


サンプルプログラムをダウンロード

※実行にはHALCON 11あるいは10が必要です。HALCONのダウンロードはこちらから


 


  HALCON プログラミングコース開催のお知らせ

HALCONを用いて作成した画像処理アルゴリズムを、実際のアプリケーションに組み込むプログラミング技術について学んでいただけるトレーニングコースの開催が決定しました。1人1台のパソコンを用いて、実践形式でプログラミング技術を習得いただけます。この機会に、是非ご参加をご検討下さい。

開催日時
 8月29日(水) 9:30〜17:30

プログラミングコースの詳細や、お申し込みは下記ページをご参照下さい。
http://www.linx.jp/product/technique_training/halcon_programing.html


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