■　価格 - 徹底したコスト削減の成果であるaceプラットフォームを ace CMOSISに展開

2010年リリースされたGigE Vision対応aceシリーズは、BASLER社の6年間に及ぶコストカットの取り組みにより、従来のGigEカメラの標準価格を大幅に下回る低価格で市場にインパクトを与えました。ace CMOSISシリーズは、この徹底したコスト削減の追求により完成したaceプラットフォームを活用することで、ハイエンドカメラながら驚くべき低価格を実現しました。
　　　　　

■　筐体設計 - 小型かつ洗練された筐体
　　　　
Camera Link対応aceシリーズは、2MPix、4MPixのCMOSISセンサを、aceプラットフォームであるW29xH29xL43.5mm という驚くべき小型筐体へ実装することに成功しました。CMOSIS 4MPixセンサを搭載したカメラにおいてこのサイズは世界最小です。 また、CameraLinkコネクタ口が筐体から突出しない設計になっています。スペースの狭い装置内や生産ラインへの容易な組込みを実現しています。
  　　　　

■　画質 - CMOSセンサ技術の結集
　　　　　
最新の高感度CMOSISセンサ（CMOSIS社にて開発されたCMOSセンサ）を搭載しており、要求仕様に合わせてカメラを活用いただけるようにBase / Medium / Full / 10TAP の構成の中からタップ出力モードを選択可能となっています。また、10年に亘るBASLER社のCMOS搭載の実績・経験により高品質な画像を高速に提供します。
　　　　　　

■　特殊機能 - BASLERだから実現できたソフトの革命による機能群
　　　　　　
○ 自動ゲイン・露光時間調整機能
任意に設定可能な自動調整用の参照領域（自動調整用AOI）における平均輝度値の計算結果に基づいて自動的に調整されたゲイン値・露光時間にて画像取得が可能。
  
○ ビニングモード
正方に限らず、縦×横で1〜4の範囲で任意にピクセル数を設定し（例：縦2×横3）、指定範囲のピクセル輝度値を積算でき、少光量時にも明るい画像取得が可能。
  
○ ミラーリング
カメラの取り付け向きが制限されてしまう場合において有用な、画像の横（X）方向、縦（Y）方向へのミラーリング機能を提供。
  
○ オーバーラッピングモード
画像データ伝送の途中から次フレームのトリガ入力を受け付ける本機能により、外部トリガモード時でもフリーランモード時と同等速度での取込を実現。
  
○ 画像データ伝送経路と独立したコマンド送信経路（シリアル通信）
シリアル通信と画像データ伝送を独立して行うことができるため、データの伝送中においても設定変更のコマンドを送信可能（通信速度256kbps、[例] ゲイン・露光時間：0.5ms程度、AOI設定：2ms程度 で変更）。
 
○ 高速AOI切替機能：Fast Switching Mode（※オプション）
最大4つまで登録可能な“シーケンス”を、Camera LinkのCC2、CC3などからの入力信号により、数µsecレベルで瞬間的に切り替えてカメラに適用する特殊機能。 各シーケンスでは“AOIパターン”として、AOIを定義でき、そのAOI内でさらに“Zone”と呼ばれる任意領域（AOIの幅に固定、高さ・オフセット任意）を最大8個まで設定することができる。また、各シーケンスでは、それぞれ個別に、AOI、露光時間、ビニングモード、ゲインなどのパラメータ値を定義可能。 シーケンス切替により異なる条件での連続高速撮影が可能。  
    

多くの方からご興味いただいておりました待望のBASLERエリアセンサー最新シリーズ ace CMOSIS搭載2Mモデルが、リリースされ好評発売中です。
   
画像品質、高速性、安定性、特殊取込機能、そして低価格化を高いレベルで実現する ace CMOSISシリーズは、ソフト技術が生み出す産業用カメラの新しい形を示す製品です。 今後も最新技術を積極的に開発・実装し、市場に付加価値のある製品を提供しつづける BASLER社の取り組みに是非注目ください。
    
ace CMOSIS紹介ページ
<https://linx.jp/product/basler/area_ace_cl/>
　　
ace CMOSISカメラのお問い合わせは sales_basler@linx.jp までご連絡ください。