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※LinX Express は、日頃お付き合い頂いているお客様、展示会やセミナー等でお名刺を戴いた方、また、雑誌やホームページから引合を戴いた事のあるお客様へ配信させて戴いております。

 
このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 

   HALCON / BASLER ユーザー様装置紹介ムービー公開

2011年 6月8日〜10日にパシフィコ横浜にて開催された画像センシング展2011では、大変多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。 今回実施した新企画 "HALCONユーザ装置展示 『HALコラボ』 "にてご紹介したHALCON / BASLER ユーザー様装置紹介ムービーを、展示会にご来場いただくことが出来なかったお客様にも広くご覧いただくために、ユーザー様からの特別の許可を得て、LinX Express にてご紹介していきます。

実際のムービーは以下の 『ユーザー装置紹介ムービー』 ページにアクセスしてご覧下さい。

   【ユーザー装置紹介ムービーページ】

   https://linx.jp/product/mvtec/halcon/#section07
    ※ページにて画面をクリックしていただくとムービーをご覧いただけます

    

 タイヨー電機株式会社殿 『レーザー式欠陥検査装置』


  


レーザー式欠陥検査装置は、レーザースキャンの結果を画像化して検査することで、 通常のカメラで撮影した画像では抽出の難しい欠陥においても、検査を実現します。 HALCONの画像処理アルゴリズムと組み合わせ、平面パネル素材や円筒型ドラム素材、 WEB素材など幅広い対象に対し、複雑な欠陥種別を自動検出します。

 株式会社前川製作所殿 『いちご収穫ロボット』


  


いちご収穫ロボットは農林水産省「次世代農業機械等緊急開発事業」にて、前川製作所殿と (独)農研機構/生研センターおよび早稲田大学が共同で開発したロボットシステム。 直接果実に触れることなくHALCONの画像処理によりいちごの位置検出および収穫適期の 判断を行い、専用マニピュレータにより果実を傷めることのない収穫を可能としています。 夜間の収穫作業の軽労化・自動化を実現すべく、実稼動を意識したシステムデザイン、 システムコストの削減、運用方法の確立に取り組まれています。
 

  「映像情報インダストリアル5月号」にて『HALCON』記事が掲載

豊富な三次元画像処理機能を提供する「HALCON」とロボットとの組み合わせに最適なGigEカメラ「ace」に関する記事が、業界専門誌「映像情報インダストリアル5月号」の特集【驚きの認識力!ロボットビジョン】にて掲載されました。 本号では、その記事内容をダイジェストでお伝えします。さらに、「映像情報インダストリアル5月号」に掲載された全頁の記事をPDFにてダウンロードしていただけますのでぜひご一読ください。

  
■ 記事全文はPDF形式にて以下からダウンロードできます
映像情報インダストリアル5月号記事


 
 

映像情報インダストリアル_2011-5月号:特集_驚きの認識力! ロボットビジョン

はじめに

ロボットビジョンの活用範囲は多岐にわたるが、さまざまなアプリケーションにおいて、以下のような共通の課題が存在する。

(1)認識性能  画像処理により、ターゲットの状態を精確に解析する、高い認識性能を実現する
(2)運動性能  ロボットの移動の自由度を下げず、ビジョンの結果に基づきロボットを精確に移動させる、高い運動性能を実現する
(3)応答性能  次の動作判断に必要な情報をタイムリーに提供する、高い応答性を実現する

リンクスが提案する高機能な産業用ロボットビジョン・コンポーネントである、画像処理ライブラリHALCON、および、小型PoEカメラaceシリーズの活用による、課題の解決を提案する。    
     

 

ロボットビジョンシステム例

 

(1) 認識性能

ロボットビジョンで必要とされる画像処理技術として、ターゲットの位置を決めるマッチング機能や、ワークの状態を判定する検査機能が挙げられる。また、特定の二次元平面(テーブルやコンベア)上における計測機能に加え、三次元空間上での対象物の位置姿勢計測機能や立体形状検査機能も必要とされる。我々リンクスは、このようなロボットビジョンに必要とされる画像処理機能を、画像処理ライブラリHALCONにて提供している。HALCONにはロボットビジョンで必要とされるライブラリが豊富に準備されており、ロボットビジョンシステム開発者は画像処理アルゴリズムの検討と実装、性能検証を容易に行うことができる。
  

 

HALCONによる三次元画像処理

 

 

(2) 運動性能

ロボットビジョンシステムでは、画像処理による認識結果に基づき、ロボットを精確に、かつ、広範囲に移動させる必要がある。 HALCONではハンドアイキャリブレーション機能を提供しており、専用関数により、各画像におけるロボットの手先位置姿勢と、カメラから見たプレートの位置姿勢を渡すことで、自動的にカメラとロボットの位置関係を算出する。オペレータは、必要に応じて(例えば、生産ラインの定期メンテナンス時期など)、キャリブレーションプレートを配置して実行ボタンを押すだけで、半自動的にキャリブレーションを完了させることができる。
  
また、ロボットビジョンで用いられるカメラは、ロボットの運動を阻害しないために、小型で、取り回しが良いことが求められる。BASLER社製GigEカメラaceシリーズは、29x29x42mmという小型産業用PoEカメラである。非常に安価でありながら、ロボットビジョンで必要とされるさまざまな要求仕様をクリアしている。 例えば、耐振動性、EMC試験など多くの耐環境試験をクリアし、UL、CE、FCC、RoHSといった安全規格を取得している。  

 

HALCONのハンドアイキャリブレーション

(3) 応答性能

ロボットビジョンでは、認識結果に基づき、次の動作判断に必要な情報をタイムリーに決定する、高い応答性を実現する必要がある。
高速画像処理 得られた画像に対する認識処理が遅いと、その分ロボットの次の動作判断までの時間が長くなり、全体的にロボットの作業効率が落ちてしまう。画像処理の高速化は、ロボットビジョンにおいて必ず求められる機能である。 HALCONの開発元であるMVTec社は、常に高速化に取り組んでおり、HALCONユーザは、世界最高レベルの高速画像処理を利用できる。

どれだけ高速に画像処理が行えたとしても、画像を撮像した瞬間と、その解析結果に基づきロボットが動作を開始するまでには必ずタイムラグがある。 デバイス間のより精確な同期を実現するプロトコルとして、IEEE1588というプロトコルがある。 IEEE1588に対応したデバイスは、例えば、ネットワークにロボットコントローラ、カメラ、照明が接続されているとき、ロボットがある姿勢になる瞬間に、照明を発光して撮像を行う、といった動作が可能になる。 BASLER社は現在、このIEEE1588を組み込んだファームウェアの開発を進めている。これにより、複数台のカメラ同士や、IEEE1588に対応した搬送系機器やロボットとのμsecレベルでの同期が可能になる。

 

HALCONによる高速画像処理(並列処理)

 

 

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