大幅な進化を遂げたHALCON8.0の紹介

2005年9月にリリースしたHALCON7.1は、HALCON7.0からの飛躍的なオペレータ数の増加、機能拡張により、より広い画像処理の分野にて導入していただくことができました。また、数多くの既存ユーザ様もHALCON7.1へバージョンアップされ、その最新技術を存分にご活用いただきました。
そのHALCON7.1のリリースから2年。更なる進化を遂げHALCON8.0が今年7月にリリースされます。LinX Expressでもシリーズ企画として、HALCON8.0の新機能や改良された点などを順次ご紹介していきます。

※ HALCON10周年記念祭地方公演では先行してHALCON8.0の新情報をご紹介します。)

■ HALCONライブラリの高速化
■ HDevelopの大幅な変更・機能拡張
■ 3Dマッチング(第3世代マッチング)
■ カラー形状ベースマッチング
■ OCR機能拡張
■ その他新機能

No.1: HALCONライブラリの高速化

HALCON8.0では全体的に、全ての関数が以前のバージョンよりも高速に処理できるようになっています。この高速化は、高度なメモリ管理、MMXおよびSSE2の有効活用、それ以外にもHALCONのコアとなる部分の改良によって実現することができました。特定の関数では最大で500%の高速化を実現しています。

並列処理を実現するパラレルHALCONに関して、以前のバージョンと比較するとパラレルHALCON8.0は大幅に最適化され、ハードウエア市場に普及してきているマルチコアプロセッサーのパフォーマンスを更に発揮することが可能です。

 

特徴的な例をいくつかご紹介します。

binomial_filter 【新関数】
数学的見地から言うと、binomial_filter はGaussフィルタと同等の効果を得られます。この新関数binomial_filter はMMX/SSE2で効果的に実装されており、HALCONの通常のGaussフィルタと比べると、最高で約2倍の速度向上を実現しています。さらに、フィルタのマスクサイズはX、Yそれぞれ定義可能です。

sobel_amp
sobel_ampは370%の処理速度向上を実現しています。

laplace関数
最適化されたMMX/SSE2の利用により、laplace関数の実行速度はおよそ500%向上しています。

edges_image, edges_sub_pix, edges_color, edges_color_sub_pix
画像サイズによりますが、edges_image, edges_sub_pix, edges_color,edges_color_sub_pix の関数は1.6倍から2.5倍高速化されています。

さらに、精度は落ちてしまいますが、リアルタイムでの処理を実現する新関数 sobel_fast は、edges_color_sub_pix を除いた、edges_image, edges_sub_pix, edges_color の代替の関数としてご利用いただけます。

HALCON10周年記念祭 地方公演開催決定!!

2007年1月30日に開催しましたHALCON10周年記念祭は、350名を越える方々にご来場いただき、お陰様をもちまして大盛況をいただきました。

横浜会場にご参加いただけなかったお客様にも当内容をご案内するべく、4月の18日・19日・20日に福岡・大阪・名古屋の3都市にて追加公演を開催することに致しました。是非、弊社ホームページから参加登録ください。

  

本イベントは事前申込制となっております。

お手数ですが、開催要項およびお申込みについては、

↓のバナーをクリックして特設ページをご覧ください。

  

日時: 

2007年4月18日(水) 福岡会場

2007年4月19日(木) 大阪会場
2007年4月20日(金) 名古屋会場

 

時間:

13:30 〜 17:30

 

場所:

福岡会場:アスクビル 3階A室 会場HP

大阪会場:ユーズ・ツウ 会場HP
名古屋会場:名駅ガーデンビル

                   300貸スペース 会場HP